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番外編:海外通販でお買い物

最近、円高円高と騒がれてます。
輸出関連企業など円高で大変な目にあってる方々はたくさんいらっしゃいますが、逆に円高ってことは海外のモノが安く手に入るってことです。
というわけで、巷で話題の自転車用品の海外通販を試してみました。

自転車ってのは世界中で売られてます。
で、どこの国でも通販ってのがありまして、最近ではインターネット使って世界中から注文を受け付けたりしています。
自転車の規格は世界中どこでも同じですので、基本的に同じ規格のモノならどの国で買っても同じように使えるハズです。
が、外為だの国内代理店など大人の事情だので、モノは同じでも国内外で値段がぜんぜん違います。
例えば、多分私はお目にかかることのない高級タイヤ、コンチネンタルの前後セット、国内では
こんなんだったり、こんなんだったりと12,000円程度してますが、 同じものが海外だとこんな感じで7,000円程度と、半額強ぐらいの値段で売ってたりします。
特に、上記のコンチネンタルやら、カンパニョーロやら、GPSのガーミンなど、海外メーカーの製品は、昨今の急激な円高も相まって、ちょっと日本国内では信じられないような安値になっている物もあったりします。
逆に、例えばシマノのような国内メーカーのものなんかは日本国内とさして変わりはありません(むしろちょっと高いぐらいです)。
(最近は円高のおかげでシマノ等の日本製品ですら国内と価格が逆転してしまっているものもあります。)

日本でもそうであるように、海外通販界でも有名どころがあるらしいです。
特に有名なのが、

あたりで、いずれもイギリスの通販会社です。
最近では、日本からの注文を簡単にできるように、サイトを日本語で表記してくれてたり、日本円で決済してくれたり、問い合わせを日本語で受け付けてくれたりするなど、かなり敷居が下がってきているようです。
特に、Wiggleでは、50ポンド(日本円で6,000~7,000円ぐらい)以上買えば、日本へも送料無料(自転車本体などは除く)という、国内通販真っ青なムチャをしています。
(CRCも250ポンド(約33,000円)以上購入すれば送料は無料になります。)
国内より安い、英語も(とりあえず)いらない、送料も(ある程度買えば)いらない、となれば使ってみるしかありません(笑)。
ということで、次回の大型改造、「フォーク交換」の資材をWiggleで買ってみましたので、その顛末をまとめてみます。

まずは、Wiggleのトップページhttp://www.wiggle.co.uk/にアクセスします。
このページを作ったのがクリスマス商戦時期でサイトもクリスマス仕様ですので色合い等異なるかもしれないです。
この時点では多分英語ですが、慌てず右側の「SHOW OPTIONS」という箇所をクリックします。真ん中の「日本のお客さま~」ってのはとりあえず無視しといてください。


クリックするとこんな感じで、ビヨ~ンと伸びます。


で、以下のように日本向けに設定します。


UPDATEボタンをクリックすると、全体が日本語表示(価格も日本円に!)に切り替わるはずです。これで日本語化は完了です。
特に「配送先」を「日本」に設定するのが重要です(真ん中にある「日本のお客さまですか?」をクリックしても配送先は日本に切り替わらないので注意です)。
ココを日本に設定しておかないと、価格がイギリスの付加価値税(VAT)を含んだものとなります。
イギリスの付加価値税は日本での消費税のようなもので、税率は20%となっていますが、日本に個人輸入を行う場合はこの付加価値税は払う必要がありません。
「配送先」を「日本」に設定しておくと、税抜の価格(実際に支払う価格)が表示されますので必ず設定しておきましょう。

買い物の前にWiggleにアカウントを作っときます。5ポンド(600円ぐらい)割引クーポンがもらえます。
アカウント無しで買い物ができるかどうかは分かんないです。
まず、画面の上の「マイアカウント」をクリックします。


こんな感じの画面になります。


入力内容はだいたい以下のとおりです。

  • タイトル:ミスターなのか、ミセスなのか、ミスなのか、自分にあったのを適当に選択。
  • 名:名前をアルファベットで。
  • 姓:苗字をアルファベットで。
  • どのように~:適当に。このページで知ったってのなら、「Other - Website」を選択しとけばいいと思います。
  • メールでWiggleの~:メールマガジンを受け取るならチェック。上記の5ポンドクーポンはこれをチェックしないともらえません。
  • メール:メールアドレス。gmailのアドレスでもOKでした。携帯のメールアドレスでも行けるでしょうが、来たメールが携帯側で弾かれるかもしれないです。
  • メールの確認:上記のメールと同じものを入力。
  • パスワード:パスワードを。6文字以上で。買い物できちゃいますので簡単なのは危ないです。
  • パスワード:パスワードを再入力

入力したら「アカウントの作成」ボタンをクリックで完了です。
こんな感じのユーザ専用画面になります。なお、この画面は、以後、「マイアカウント」をクリックすると出てきます(時々登録したメールアドレスとパスワードを求められます)。
で、最後に配送先を設定します。画面左の「私の住所」をクリックします。


こんな感じの画面が出ますので、「新しく住所を追加する」をクリック。


こんな感じの入力画面になります。


まず、「国」を「Japan」にしてから入力します。
住所や郵便番号、電話番号は日本で使っているものをそのまま日本語で書けば良いそうです。
最後に「追加する」ボタンをクリックしてユーザー登録完了です。

お買い物の方法は、楽天やAmazonなんかとほぼ同じです。買いたいものをカートに入れて、最後に発注という流れです。
表記も日本語で、価格も日本円なので日本の通販サイトと間違えそうな勢いです。
若干不便なのは、製品によっては仕様が英語で書かれているものがある点です。分からない場合は、自力で調べるか、Q&Aに英語で問い合わせるかする必要があります。
(ただ、最近はヘルプデスクに日本語がわかるスタッフがおり、日本語のメールを受け付けてくれているとの情報があります。)

カートに商品を入れるとこんな感じになります。


送料は購入額が50ポンド以上であれば無料となりますので、積極的に利用したほうが良いです。そうでない場合、1,000円ぐらい配送料を取られますので。
クーポンコードには先程の「5ポンドクーポン」等を入力して「クーポン券を...」ボタンをクリックすると割引されます。
クリスマス時期等は20%OFFクーポンなんかがありますので、持ってれば迷わず入力です。
ちょっと日本と用語が違うのが、「チェックアウト」ですが、日本での「注文手続きへ」とかのボタンに相当します。
クリックすると、以下のような支払方法の選択画面になります。


いずれかをクリックして指示に従えば注文は確定です。

ただ、日本から使えるのは上の2つだけです。
上の「スタンダードチェックアウト」は、上記の「マイアカウント」の「私のカード情報」で登録したクレジットカードで支払う方法、
真ん中の「Checkout with PayPal」はPayPal経由で支払う方法です。
PayPalについてはこちらを参照ください。 残念ながら、いずれの方法もクレジットカードが必要となります。
未成年や学生の方など、通常のクレジットカードの審査に通らないような方は、VISAデビット(例えばスルガ銀行のVISAデビットカード等)でもクレジットカードとして支払いは可能らしいです(むしろ、使用限度が口座残高に制限されるので通常のクレジットカードより安全)。
クレジットカード、PayPalのどちらを選ぶかは好みです。
前はポンド決済であったため、クレジットカードの場合、発注時と為替レートの確定時で思わぬ為替変動があったりしたようですが、最近は日本円で決済されるためどちらを選んでもそんなことはありません。書いてある値段が払う値段です。
ちょっと業者にクレジットカード情報預けるのもな~っていうのでしたらPayPalを選んどけば良いと思います(PayPalも業者といえば業者ではありますが)。
なお、PayPalで支払を行う場合、PayPalに登録したメールアドレスと、Wiggleに登録したメールアドレスは同じでないとならないようです。
私は、ちょうどPayPalアカウントを持ってましたのでPayPalで支払いました。
ちなみに、表示している通貨をポンドにした状態でチェックアウトするとポンド決済になるそうです。概ねポンド決済の方が安くなるようですが、決済時との為替変動が心配です。この点、Paypalでは決済時に為替レートが確定しますので、安くなるようなら利用してみるのも良いかと思います。
支払いが終わったら、あとはワクワク(ハラハラ?)しながら荷物が届くのをまつだけです。

配送は大きなものでなければEMS(国際スピード郵便)で送られてきます。大きいモノの場合は何で送られてくるかはわかりません。
EMSですので、日本国内に入ると日本郵便が配送を行います。(つまり最終的に郵便局のお兄ちゃんが配達してくれます。)
税関で足止めを食らわなければ、発注からだいたい1週間弱で到着します。
なお、発送時は荷物の管理番号と輸送状況をトラッキングできるサイトをメールで教えてくれます。
今回のはこんな感じでした。

青字は私の超適当な日本語訳です

発注の翌日にはイギリスから出国してました。日本国内でも発注から到着まで1週間待たせる業者(ヘタこくと発送までに1週間とか)がザラにいますので、迅速ぶりはかなりスゴイです。国境を感じさせません(笑)

日本語化のところで、付加価値税(VAT)の話がありました。
配送先を日本にしておけば、イギリスの付加価値税を払う必要はありませんが、日本の消費税を払う必要があります。
税額は、

購入金額(送料等含む) x 0.6 x 0.05

つまり購入金額の3%です。ちょっとだけお得ですね。
また、モノによっては関税がかかります。
たとえば、衣服などは10%、毛皮製品なんかは20%もかかります。自転車のパーツ類は概ね無税のようです。
計算式は、10万円以下のモノであれば、

購入金額(送料等含む) x 0.6 x 関税率

です。
例えば20,000円のウェアなんかだと、

  • 関税 :20,000 x 0.6 x 0.1 = 1,200円
  • 消費税:20,000 x 0.6 x 0.05 = 600円

の計1,800円を税金として納める必要があります。
また、税関を通す際に税関手数料が必要で、概ね200円ほど取られるようで、上記の例では計2,000円ほど余計にかかることになります。
なお、関税率はその場その場で税関の方が現物を見つつ、ガイドラインに沿って決めるようで、事前にこれはいくらと決めるのはなかなか難しく、請求されるまでは確定しないらしいです。

ちなみに、これらの税金の支払いですが、大抵の場合受け取り時に支払うみたいです(高額の場合は別途振込みとなるらしい)。
具体的には、「配達に来た郵便局のお兄ちゃんに手渡し」となります。「税金払え」と言われて「何の話だ」と言い返さないよう気をつけてくださいね(笑)
ん~、マンドクセ。とお思いかもしれませんが、某歌舞伎役者さんが嫁さんにプレゼントした1,000万の指輪の関税+消費税が未払いだ何だので東京税関から事情聴取、なんてのもありますのできちんと払ってあげましょう。
また、税額に納得のいかない場合は、「受け取りを保留」して、税関に問い合わせってのが出来るらしいです。
(ネットで見たところでは、日本円で1万円のところを、1万ポンド(130万円)と間違って計算されてたってのもあるらしいです。)

あと、1点、個人輸入でのステキ仕様がありまして、一部商品をのぞいて、課税価格が1万円以下の貨物の場合、関税及び消費税が免除されます。
「課税価格」ってのは、上記の(購入金額 x 0.6)のことですので、逆算すると、送料込み16,666円以下の商品であれば、税金は基本的にかかりません(またこの場合、税関手数料も無料です)。
Wiggleだと、6~7,000円ぐらいから送料が無料ですので、そこから、16,666円を超えないように買い物をすれば、税金を含めて商品以外のお金は(基本的に)かかりませんのでとってもお得です。
また、16,666円を超える場合も、それぞれ50ポンド以上、16,666円未満に分割できるようであれば、一度に注文せず分割して注文することにより節税することができます。送料負担するWiggleは嫌がるでしょうが(笑)

今回の私の場合は、合計15,995円、送料無料でしたので、受け取り時には何も取られませんでした。超ステキ。

いいことだらけの海外通販のようですが、若干問題点があり、何より、何かあったときの対応がめんどくさそうってことです。
今回幸運にも何も起きませんでしたが、日本ですら欠品、誤納品、製品不良などが発生すると、業者への問い合わせ・返品等、超面倒です。
これが海外通販となると、業者は海外、日本語通じるか分かんない上、税関というファクターが加わり、面倒くささが倍増するのは想像に難くありません。
ただ、Wiggleについては日本語がわかるスタッフがいるようで、ハードルはかなり下がっているのではないかと思います。
このへんのリスクと圧倒的な低価格を天秤にかけながら上手に利用していきたいと思います。

最後に今回のお買い物の成果です。

20%OFFクーポンを使ってます

14,000円のカーボンフォークってのもアレですが、自作もやむなしと考えていたヘッドの圧入工具が異常に安かったので思わず買っちゃいました。国内の半値以下です(笑)
で、こんな箱でイギリスからやってきました。


フォークの長さにあう箱がなかったのか、2つの箱をつなぎあわせてます(笑)。
緩衝材は最低限で、段ボールも日本の物のとは違って若干ヘナヘナな感じで国の違いを感じます(日本の段ボールの品質が高過ぎなのかもしれないですが)。
戦利品(ってか自分で買ったモノですが)はこちら。

Kinesis Crosslight Pro Carbon Cyclo-Cross Forks

Cyclus - ヘッドセットプレス

傷など、何の問題もありませんでした。