さて、物資の調達が完了したところで取り付けします。
コレが今回取り付けるホイールです。

おさらいしますと、このホイールはロード用なのでリアのオーバーロックナット寸法(OLD)が130mmです。
そのままではショボ太のリアエンド幅135mmと合致しないので、ハブ軸をMTB用のものに交換しつつ、もともとついている3.2mm厚のワッシャを、5.8mm厚のスペーサに交換してOLDを(約)135mmに広げるという作戦です。
それでは、早速ハブをばらしましょう。新品をバラすのはちょっと気が引けますが。。。
一昨年ハブをばらしたときに使用したスパナはちょっとアレだったので、その後ちゃんとしたの買いました。
確かAmazonで1500円ぐらいだったと思います。

まずは非フリー側からバラします。というか、フリー側からはバラせません。
バラし方はいたって普通です。
玉押しの切り欠きにハブスパナを当てつつ、別のスパナでロックナットを緩めます。
下の写真で言うと右手のハブスパナを固定し、左手のスパナを反時計回りに回す感じです。
一昨年のショボ太のホイールは固かったですが、今回は新しかったからか精度が高いからかハブスパナのおかげか楽勝でした。

ロックナットが緩んだら、ロックナット、スペーサー、玉押しと、外せるものをすべてハブ軸から外します。
外すとハブ軸が抜けるはずです。
この際、慎重に抜かないとベアリングを落としてなくしたりすることがありますので注意が必要です。
ハブ軸を抜くと、もう片方のロックナットも外せます。同じようにして外します。
スパナとハブスパナを

に当てて同じようにしてバラします。
こっちはダストカバーやオイルシールなど部品点数が多いので、組みつけの順番を忘れないようにしておく必要があります。
(最近は、こちら側の部品が外せないように細工がしてあるという情報を耳にしました。念のため、WH-R500のフリー側の部品一式(展開図の3,5,6,9)を用意しておいたほうが良いかもしれないです)
ばらしたら後は組み付けです。
バラす前の写真ですが、赤く色付けした部分、


これらを別途入手した

こいつに交換します。
まずはフリー側です。
別途用意していたMTBの146mmハブ軸に、もともとついていた順番と同じ順番で組み付けつつ、3.2mmワッシャを5.8mmスペーサに交換します。
こんな感じです

突き出し部の5.5mmは、(ハブ軸長146mm - OLD135mm) ÷ 2 = 5.5mmなので5.5mmです。
とはいえ、厳密に5.5mmである必要はないです。どちらかというと突き出し部の長さの正確性は重要ではないです。
それよりも、ハブスパナとスパナで玉押しとロックナットをしっかり締め合わせて、緩まないようにしておく必要があります。しっかり締め合わせておかないと、走ってるうちに緩んでガタが生じて危険です。
フリー側が出来たらハブに戻して反対側を組み付けます。
こんな感じです。

あとは普通に玉当たりの調整です。玉当たりの調整はいつもながら難しいです。こちらも、緩まないように最後にしっかり締め合わせます。
あとはカセットスプロケットを取り付けて後輪完成です。
やり方はこの辺が参考になります。

後は消化試合ですので写真は割愛。
一番心配だった「きちんとはまるか」って言うのはあっけなく成功。もともとショボ太のリアのハブ軸径は9mm程度だったので、もしかしたらフレーム削らないとはまらないかも、と思ってたんですがフレームはちゃんと10mm用に作ってあったみたいです。
タイヤは流用しました。チューブは28c~用の太いものを使ってたので18c~28c用のものに交換しました。
リムが狭くなったためか、格段にはめにくくなりました。また、リムが深いのでバルブが短いとポンプによっては空気入れれなくなるかもです。今回使ったシュワルベの40mmバルブとうちのポンプでは問題ありませんでした。
あと、WH-R500に付属のクイックレリーズは当然130mmエンド用ですので、微妙に長さが足りません。一緒に買ってたらよかったんですが忘れてたので、例によって近所のスポーツデポで適当なのを購入してそれを利用しました。
チェーンラインは今のところ問題は発生してません。
RDの稼働域も問題ありませんでしたが、ローに入れるとテンションプーリーとスポークとのクリアランスがほとんどありません。
ちょっと焦ったのが、リムが細くなったので、そのままだとVブレーキを引ききってしまい全く効きません。
ワイヤを詰めてみたところギリギリOKでしたが、フレームやブレーキのアームの長さによっては引ききれなくなる場合もあるかもしれません。
最終的にこんな感じになりました。

ロードホイールに28cはちょっとアンバランスになりますね....次に換えるタイミングで25cあたりに換えてみます。
乗ってみた感想ですが、リムが細くなった分、タイヤの径が大きくなったからかゴツゴツ感が減りました。
あと、やっぱりデフォルトホイールに比べると軽いです。
スプロケットの交換でリアのトップが2Tほど重くなっていますがその重さを感じさせないような錯覚を感じます。
今回交換したWH-R500は
- フロント 847g
- リア 1097g+244g(スプロケット)=1341g
です。
外したデフォルトホイールを体重計で量ってみたところ、
- フロント 約1000g
- リア 約1700g(スプロケット含)
でした。そりゃ軽いはずです。
ただ、WH-R500はロードホイールではかなり重い部類らしく、「鉄下駄」と呼ぶ人もいるみたいです。
高いホイールはどんだけ軽いんだと。
最後に、外したデフォルトホイールです。

捨てるのもアレなので、いろいろな実験台という余生を送ってもらおうかと考え中。
とりあえずはハブ軸交換してクイック化とか。いまさら意味ないですが(笑)
【補足】
今回、ロードのスプロケにMTBのRDをあわせて使用してますが、
一般的にロードのスプロケにMTBのRDを合わせると、変速性能が落ちます。
また、逆に、MTBのスプロケにロードのRDを合わせると、変速できなかったり、チェーンが詰まったりする場合があります。
これは、ロードとMTBで、「スラント角」とよばれる角度が異なるためです。詳しくは、こちらを参照ください。